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睡眠時無呼吸症候群Sleep Apnea Syndrome

睡眠障害も
口臭の原因となります
睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害は自律神経系に悪影響を及ぼします。
自律神経が乱れると交感神経が優位となり、唾液の分泌が抑制されてしまいます。
唾液不足となり口腔内が乾燥すると、口臭の原因となるのです。

睡眠障害と口臭の関係

よく眠れていますか?

自律神経の乱れは口腔内の乾燥を引き起こします
睡眠障害は自律神経系(交感神経・副交感神経)に悪影響を及ぼします。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが重要で、睡眠障害により交感神経が優位となると唾液の分泌が抑制され口腔内が乾燥し、口臭が起こりやすくなります。
口腔内乾燥は口臭の大きな原因のひとつです。

睡眠障害〜口臭の流れ

  • 睡眠障害
  • *
  • 自律神経系が乱れる(交感神経優位)
  • *
  • 唾液の分泌抑制
  • *
  • 口腔内乾燥
  • *
  • 口臭

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睡眠障害の原因「睡眠時無呼吸症候群」
睡眠障害は様々な原因がありますが、原因の一つとして睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。
医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。
寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。無呼吸症候群は口臭だけでなく、心臓や脳などに大きな負担をかける命に係わる危険な状態です。是非、検査を受けて緊急に対策しておくことが重要です。

睡眠時無呼吸症候群とは

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「仰向けに寝るといびきをかくのに、横向きになるといびきをかかない」そんなことはありませんか?
上気道に空気が通る十分なスペースがないと、呼吸が止まってしまいます。上気道のスペースが狭くなる要因としては首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌根(舌の付け根)、口蓋垂(のどちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の軟らかい部分)などによる喉・上気道の狭窄が挙げられます。
現代人は咀嚼回数の減少などにより、顎の発育が妨げられ、歯列弓や顎が小さくなる傾向にあり、気道が狭くなり閉塞しやすくなっています。肥満傾向にある現代人は、さらに気道が狭くなり、閉塞しやすくなっています。
「仰向けに寝るといびきをかくのに、横向きになるといびきをかかない」のは、仰向けで寝た時に気道が狭くなっている証拠。特に仰向けの場合は舌の付け根(舌根)などが上気道に落ち込みやすくなります。睡眠中は筋肉が弛緩するので、ただでさえ無呼吸が起こりやすい状態になるのです。
飲酒が重なると、さらに筋肉が弛緩するので舌根沈下を起こし、上気道を閉鎖し、無呼吸は重症化します。
上気道に十分なスペースがあるときには問題ないのですが、上気道が閉塞してくると狭い隙間を空気が通ろうとするので、音、つまり「いびき」が生じます。そして上気道が完全に塞がれてしまうと空気が通る隙間がなくなり、「無呼吸」になるわけです。

「眠気」「倦怠感」「集中力低下」

睡眠中の酸素不足による脳や身体へのダメージ
本来、睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるためのものです。
その最中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の中の酸素が減っていきます。すると、その酸素不足を補おうと、身体は心拍数を上げます。寝ている本人は気付いていなくても、寝ている間中脳や身体には大きな負担がかかっているわけです。脳も身体も断続的に覚醒した状態になるので、これでは休息どころではありません。
その結果、強い眠気や倦怠感、集中力低下などが引き起こされ、日中の様々な活動に影響が生じてきます。

自宅でできる
無呼吸症候群の検査

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外泊不要で気軽に検査が可能です
従来の無呼吸症候群の検査は外泊が必要なのと、検査に対する高いコストや煩わしさから二の足をふむ方もいらっしゃいました。しかし当院では自宅で無呼吸の検査が可能な検査機器を導入しているので、自宅での検査で無呼吸が診断できます。
無呼吸の検査は基本的にオーバーナイト、つまり病院に泊まってかなり複雑な取り付け装置を頭、鼻につけ胸には電極を付けた上で睡眠を取るという煩わしさがあり、自宅で寝るのと比べ緊張感もあり、普段の睡眠ができるかも心配です。おまけにかなりコスト的にも高いのです。
しかし、新しい機械の開発で自宅での検査が可能になり、コストも削減できるようになりました。つける装置も腕時計式に手首につける器具と鼻につけるカニューラの2点のみです。

睡眠時無呼吸症候群の治療

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一般的な治療は「C-pap療法」
睡眠時無呼吸症候群に有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法がC-pap(Continuous Positive Airway Pressure)療法です。
C-pap装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。気道に空気を送り続けて気道を開存させておくことで、寝ている間の無呼吸を防ぎます。

「気道を広げる」イメージ

「C-pap」からの離脱をめざす!
気道が閉塞した時に、下顎を前方に突き出し、気道を確保します。
C-papを装着し続けると自力で下顎を前方に突き出す筋力が衰え(廃用萎縮)、C-pap無しでは十分な睡眠がとれなくなります。
当医院ではダイエット、マウスピースを用いてC-papからの離脱を目指します。

治療の流れ

  • 1

    睡眠時無呼吸症候群検査
    専用の検査機器を使用し、ご自宅で検査していただきます。
    睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は脳と心臓と身体の緊急事態です。まずはC-pap装着にて緊急に脳と心臓を休息させなければ危険です。

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  • 2

    「C-pap療法」で身体を休息させる
    C-papを装着し睡眠時の気道を確保し、脳と心臓と身体を休息させ、危険な状態を回避します。

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  • 3

    生活習慣の改善指導
    食事指導、運動によるダイエットで無呼吸症候群の改善を目指します。
    許容範囲に改善すればC-papを外し治療を終了します。

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  • 4

    経過観察、必要な方には無呼吸症候群対策マウスピース
    ダイエットに失敗、あるいは肥満でなくても、解剖学的に気道が狭く、無呼吸症候群が許容範囲を上回る場合、無呼吸症候群対策マウスピースを装着し、C-papからの離脱を目指します。
    無呼吸症候群対策マウスピースを試みるも合わない人も大勢います。脳と心臓と身体を守るためにC-papを使い続けていきましょう。解剖学的に気道が狭いのは現代人の宿命です。

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